文画像共:TSOC Webmaster
トヨスポオーナーのお宅を訪ねるため三鷹駅に来ました。
多数の路線バスが乗り入れている駅前ロータリーはとても賑やかです。
駅前ロータリーの東に伸びる通りです。
この通りを東に向かって5分程歩くと郵便局が見えます。
その先の小さい交差点を左に折れます。
30~40m進んだ静かな住宅街の一角に今回お邪魔した建物が佇んでおります。
そしてここがその目的の建物です。
ロゴが刻まれたサインです。カルミナ・ストリングスです。ここはTSOCが関わるイベントに積極的に参加されているTさんが営むバイオリン工房です。
早速に工房内をお邪魔することにします。玄関を入ると1階と地下部分を吹き抜けにしたホール状のリスニングルームを兼ねた応接室となっていて、外から見える以上に室内が明るくなっています。
階段を降りる途中の半地下部分にTさんの作業場があります。
部屋の奥には40年を経たJBL?のスピーカーとTさんの作品と預かり物の弦楽器類が置かれてました。
応接エリアに通されてTさんにいろいろと伺いました。お話しによると、出身地でもあるこの地に工房を開いてから既に10数年経つとのこと、この間に固定のお得意様や口コミで訪れた方の修理や、演奏のお手伝いをしてそこそこ名前が通るようになって来たとのことです。
バイオリンの修理で預かる際に代わりに貸し出されると言うTさんが工房を開いた頃に造られたと言うバイオリンと、俗に安物と言われる製品とを聞き比べることになりました。
生でバイオリンを聞くことが初めてのWebmaster、その違いが判るのかどうかを案じましたが、安物の製品は特に高音部での違いが顕著でした。聞いていて耳に刺すような固い金属質の音色が気になりました。先に聴いた高橋さん作品の音色はそれに比べると柔らかく丸い感じを受け、「甘い音色」とう表現するにふさわしい耳に心地良く聴こえました。これほどまでにはっきりと違いが現れるとは思っていませんでした。
Tさんから有名なストラデバリについて触りの部分を教えて頂き、何故に高価なのかをWebmasterなりに納得した次第でしたが、楽器よりも工芸品としての評価で扱われて、その価値観で価格が決まってしまうらしいと言うことには首を傾げてしまうとと共に、楽器商とは何たるかの実態もこのとき判ったような気がしました。
作業場の天井から下げられているTさんの作品と修理が済んだ預かり物達。
ここがTさんの作業場。
その左隣にはお弟子さんが作業しておりました。お名前を・・・あ、伺うのを忘れてました!すみません!!
作業道具の一つである鉋(かんな)を見せて頂きました。大工道具と比べるととても小さい鉋です。
作業台には製作を始めたバイオリンを出して頂きました。ケース内のバイオリンは小学校低学年辺りの子が扱う子供用の物とのことでした。
小さい頃からバイオリンと接していたTさんが、演奏する側から製作する側へ移った経緯を伺いましたが、簡潔に表現出来そうも無いので「人生いろいろある」と言う表現に留めさせて頂きます。